[人材を入社させる段階での注意点。履歴書、面接に関する注意点。]
企業にとって必要な人材は、台湾に於いて非常に探しにくい問題ですが、企業では後日様々な人材トラブルが起きる事を事前に避けるため、新人を採用する前に経歴照会(Reference Check)をしっかりと行い、入社する可能性がある候補者に対し事前に履歴上の資格や経歴調査を行うよう提案します。
- なぜ従業員の経歴を照会するのですか?
従業員は会社にとって最も大切な資産であるばかりでなく、会社の成長発展に寄与する重要なパートナーでもあります。優れた従業員は正しい採用戦略によって得られるものであり、正しい採用戦略は事前の経歴照会によって得られるからです。
現在の求職者はこれまでより多くの知識とテクニックを有しています。各企業の人材募集要求に合わせ、それらを活用し面接の機会を得ます。これは不景気で失業率が高めの今なら尚更です。これらの応募者に対し、採用担当者が面接で応募者の真偽を細かく判断できず、単なる面接での観察と評価にだけ頼るなら、往々にして採用ミスを起こし期待を裏切る結果を引き起こすことになるでしょう。
2.経歴照会において注意すべき事項とは?
l 採用ポジションが重要であるか、職務地位が高いほどしっかりした照会が必要です。
例:財政部門、研究開発部門、中上級主管。
l 人材の入社前に、企業はその照会プロセスを完成させること。
l 事前に人材に経歴照会を行う時間や調査する対象、よく聞く問題…等を知らせるよう
にし、もし同意が得られなければ勝手に行わないようにしてください。
l 面接官が経歴照会を行う事を提案します。というのは応募者が面談中に話した言葉、態
度、表情、反応…などを面接官が把握できるからです。
人材の経歴照会を行うことで、資格や経歴が事実と異なる応募者の採用を避けることができ、また会社の財務や信用上の損失も避けることができ、ひいては第三者を傷つけることで顧客からの賠償請求や法律訴訟を受けるリスクを避けることができます。