2020/6/7
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台湾 高雄市長罷免 台湾発! |
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台湾南部の都市・高雄の韓国瑜市長に対する解職請求の賛否を問う住民投票が6日、実施され、市民の意思で罷免が成立した。 彼は2018年11月の統一地方選挙で市長に選出されている。 戒厳令が解かれて民主主義を展開してきた台湾で、韓氏は初めて、リコールにより市長職を罷免されることになった。 投票率は42%(実質有権者数は230万人なので)で、97万人が投票したことになる。 基本、市民数の4分の1以上(57万5千人)の賛成が無ければ成立しないが、なんと投票した市民数が97万人なのに、<あなたは失格だ>の93万9090票の罷免票が投じられた。 (罷免に反対の票は2万5051票) 実に、投票した人の97%が罷免に賛成した形になる。驚きの数字だ。 如何にこの方がダメ市長だったかを市民が判断した結果になる。 韓氏本人は、残り130万以上の有権者が棄権しているので不公平な投票だと語っているが、僅差ならともかく、市民は完全にNOを突き付けた事になる。 韓氏は規定で7日以内に解職されることになり、4年間立候補が出来ない。 韓氏は、前回の2020年1月の大統領選に国民党の代表として総統選に臨んだ。 しかし、民進党の蔡総統に大差で敗れている。 今回の罷免運動は、韓氏の行動を批判してきた市民団体運動が発端となり、台湾全ての国民が注目していた。 罷免された原因の一つとして、市長になる際に、市政を全うし大統領選には出ないと明言していたが、3カ月間市政をほったらかしにして、大統領選に没頭していたことが挙げられる。 市民は約束を破ったと激怒していた。 また、韓国の韓流ブームが台湾でも少しはやった事がり、名前も同じ韓なので、<韓流ブーム>でその勢いに乗り、民進党の聖域である高雄で市長になったという経緯もるために、市民は彼の政治姿勢。・普段からの行動をよく見ていた事も原因の一つでもある。 彼は親中路線を表に出していたので、台湾の今の趨勢の逆を走っている為に完全に裏目に出てしまったことも要因だ。 次回高雄市長選挙は、民進党が有利な戦いが出来ると見込まれる。 政党運営は、次世代の能力の高い党員を育てる事が重要要素だ。 会社運営でも全く同じ事が言える。 台湾の流されやすい民主をまた経験した1日でした。 昨年末に制定された<反浸透法>がさらに効力を発揮できるように!! |
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