2020/6/10

台湾コロナウイルス状況 晴天です

台湾当局による生活に関わる防疫措置の緩和拡大

 
公益財団法人日本台湾交流協会台北事務所からのお知らせです。
 

1 6月7日,中央流行疾情指揮センター(以下,指揮センター)は,4月13日以降,台湾における本土感染が56日(8週間)連続でゼロを記録したことから,生活に関わる防疫措置緩和を拡大する旨発表しました。台湾当局により,同日の緩和内容を纏めたプレスリリース等は発表されていませんが,指揮センター記者会見での説明及び関連報道によれば主な緩和措置を以下のとおりとなっています。

 また,1月20日の同指揮センター開設後,毎日実施してきた定例記者会見についても,8日以降は原則週一回(水曜日)の開催とする旨併せて発表しています。

 

<6月7日からの制限緩和措置>

1 各種イベント及び飲食店,スーパー,夜市等

(1)実名制若しくは実聯制と個人の防護措置(手洗いの励行,ソーシャルディスタンスの確保(困難な場合マスク着用),以下同じ)をしっかり行えば,各種日常及び余暇活動等に対する人数制限を撤廃。

(2)映画館や野球場等に大型文芸イベントについて,個人の防護措置をしっかり行えば,人数制限及び間隔を空けての着席措置を解除。

(3)スーパーや夜市における試食行為を解禁。

 

2 公共交通機関の利用

(1)改札入場時には検温を行うとともに,マスクの着用を求めるが,乗車後に車内でソーシャルディスタンスを確保できる場合,マスクを外しても可。

(2)高速鉄道,台湾鉄道車内及び飛行機の国内線機内のサービスの提供,飲食を解禁。

(3)高速鉄道の自由席販売解禁及び台湾鉄道特急(自強号)の立ち席の販売についても各号120名を上限に解禁。

 

3 観光

(1)国家風景区,観光娯楽園区における人・車の人数制限を解除

(2)衛生福利部の「楽活防疫安心飲食」方案に基づき,(ア)宿泊:2名1室,1名1室を原則とする,(イ)遊ぶ:室外観光地の手配を原則とし,ソーシャルディスタンスを確保できない場合はマスクを着用する,(ウ)買物:売場レジにおいて1.5メートルのソーシャルディスタンスを保つよう計画・誘導するかマスクの着用を呼びかける,(エ)移動:旅客同士の間隔を空けて着席するかマスクを着用し,車内の清掃消毒を行い,旅客への検温を行う。

 

 指揮センターは,4月30日より,防疫と日常生活の両立を図る「防疫新生活運動」を展開し,今回も含め,各種制限措置が緩和されています。一方で, 陳時中・衛生福利部長は,台湾は安全であるとしつつ,マスクを着用しなければ,ワクチンが開発されるまで永遠に鎖国していなければならなくなる。マスク着用を一種の習慣として,平時から常備し,人混みに行った際にマスクが無いということにならないようにして欲しい,また,将来的に入境制限を解除し,仮に水際で漏れが生じた場合,個人の防護措置をしっかり行っていれば,コミュニティ感染を防ぐことができ,台湾を保護することになる。自分のためそして他者のため,出来る限りマスクは着用して欲しい旨等説明しています。

つきましては,台湾在住・滞在中の邦人の皆様におかれては,上記台湾当局による発表の内容に留意しつつ,引き続き個人の防護措置をしっかりと執られるようお願いします。