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台湾3連休時の給与計算

 

【2025年最新情報】双十国慶日の出勤賃金試算はこちら!

台湾は国定休日が2025年から3日増加されています。

つまり3連休以上の休日が増えることを意味します。

それに伴い労働基準法に基づいて給与計算も大変です!!

以下の内容は、104職場力さんが2025.10.08に内容をまとめて公開しています。

日本語に翻訳しましたのでご参考ください。

 

【10月10日に出勤すると「給与が2倍」に!

国慶節連休中の勤務スケジュール注意点まとめ】


民国114年(2025年)の国慶節は金曜日にあたります。
この日は「国定休日(法定祝日)」として1日休みとなり、
通常の週休二日制の労働者は「3連休」となります。

注意すべき点として、国定休日は法律に基づき必ず休暇を与え、賃金を支払う必要があります。
もし雇用主が労働者の同意を得て休日出勤させた場合、
10月10日当日の賃金は法により2倍にして支給しなければなりません。

シフト制の企業は「代休の扱い」に注意が必要です。
その他、「国慶日連休の出勤」に関する注意事項を以下にまとめました。

(更新日:2025年10月7日) 文責:《104職場力》編集チーム


目次

  • 国慶日(10/10)は法定休日、出勤すれば給与は2倍

  • 国慶連休の給与試算:当日は2倍支給

  • 注意喚起:休息日出勤は残業扱い、例日は出勤させてはならない

  • 10/11(土)は休息日、出勤の場合は残業手当が必要

  • 10/12(日)は例休日、出勤命令は不可

  • シフト制の場合の休日計算方法

  • 違反した場合の雇用主への処罰・対応

  • 2025年国慶連休の勤務・残業に関するまとめ表


国慶日(10/10)は法定休日、出勤すれば給与は2倍

労働部の発表によると、
「国慶日(10月10日)」は《労働基準法》第37条に基づく「労働者の休日」と定められています。
雇用主はこの日を休暇日とし、給与を支給する義務があります。

さらに、内政部の「記念日および節日実施弁法」第3条でも、
国慶日は1日休暇とすること、雇用主は賃金を支給することが規定されています。

もし労働者が同意のうえで出勤する場合、賃金は2倍で支給しなければなりません。


国慶連休の賃金試算(例:月給36,000元の労働者)

月給36,000元の労働者の場合(時給150元換算):

  • 10月10日(金):国定休日 → 出勤すると給与は2倍。
    → 試算:150元 × 8時間 × 2 = 2,400元

  • 10月11日(土):休息日 → 残業扱い。
    → 最初の2時間は時給1.33倍、以降は1.66倍。
    → 試算:(150×1⅓×2) + (150×1⅔×6 )= 約1,900元

  • 10月12日(日):例休日 → 原則出勤不可。


注意喚起:10/11は休息日、出勤すれば残業扱い

10/12は例休日、天災などの例外を除き出勤命令不可

10/11(土)は「休息日」であり、
出勤する場合は《労働基準法》第24条第2項に基づき残業手当を支払う必要があります。

10/12(日)は「例休日」であり、
天災・事故などの緊急事態を除き、出勤させてはなりません。

もし出勤した場合、給与は2倍支給し、さらに後日代休を与える必要があります。


シフト制・変形労働制の場合の計算方法

シフト勤務や変形労働制を採用している企業は、
10月の31日間に「例休日4日」「休息日4日」「国定休日3日(中秋節・国慶日・光復節)」を必ず設定しなければなりません。

国定休日が勤務日にあたる場合は、
時給×勤務時間×2倍で支給。

また、休日と国定休日が重なる場合は、別日に振替休日を与える必要があります。


雇用主が違反した場合

国定休日出勤や加班手当(残業代)を支払わなかった場合、
雇用主には 2万元〜100万元の罰金 が科されます。

労働者は証拠を添えて、地元の労工局・社会局に申訴することが可能です。
(例:台北市労工局、高雄市社会局など)


2025年国慶連休の勤務・残業まとめ表

10月10日 国定休日 出勤の場合は給与2倍
10月11日 休息日 出勤の場合は残業手当が必要
10月12日 例休日 原則出勤禁止(例外:天災・突発事態のみ)